第2回みなかみ町 スカイビュートレイル60 後編
第2回みなかみ町 スカイビュートレイル60に参加
7月19日ついにスタートの朝がやってきました。
この大会のために2日間仕事もお休みをつくってきたのです。
是が非でも完走したい!!
目標はただただ完走。
スカイビュートレイル60となっているが、距離は66k以上ある。
1回目の去年も66kあった。
(去年の様子はこちらへ1/2)
(去年の様子はこちらへ2/2)
2回目の今回、コース変更が大きくあったにも関わらず距離は66k。
名前をスカイビュートレイル66にしてもいいのではなかろうか!?
累積標高は登りが 4,187m 下りが 4,568m。
これが、普通の人たちにとってどんなに異常なことかというと、
巣鴨~江の島までの間にスカイツリーを6.6回登り下りすると考えるとイメージしやすいかと思います。
コースマップにあるA3、A4、A5はエイドステーション。食べ物や水がいただけます。
書いてる時間はそこを~時までに通過しなくてはタイムオーバーで失格となります。
W3、W4、W5、W6はウォーターステーション。水500mlのペットボトル1本のみいただけます。
スタートは4:00
スタート前に荷物を預けて、ゴール地点まで運んでもらいます。
スタートはスキー場です。
4:00だと真っ暗。
ヘッドライトを点灯させてスタートしました。
4:00きっかりにスタート!!
自分にとっては、今年の一番長い一日がスタートしました。
スタートすると、みんなとてつもないスピードでスキー場を登っていきます。(無理無理!ついて行けません…)
すぐにほぼ最後尾。
自分が完走するための計画は、とにかく歩き続けること。
制限時間は18時間あるので、66kをわると3.67km/h。
下りを走る~早歩き、登り、平地は歩き~早歩き。これを続ければ完走できるはずです。
スキー場を登りきったときには、日が登っていました。
まだまだ 「 ↑ 」 の位置始まったばかりです。
そこからはこんな道を進んでいきます。
ふと足元の水たまりを見ると…
あれあれ??おたまじゃくしじゃないか!!
こんなところじゃ、水が無くなって死んじゃうよ!!と思ったが、しっかりと足が生えてきている。
ここの水は無くならないのですね。不思議。
このおたまじゃくしに気付く人は大会に参加した人の中に何人いたのでしょうか…
この景色は癒される!!!と思っているとすぐに山に入ります。
この「 ↑ 」 の位置がこの大会で一番の難所。
とにかく、斜面が急すぎる。やはり、参加したことを後悔する…
同時開催の120kの部に参加している方々はここを往復することになっている。
120kに参加する方を本当に尊敬します。
コースを設定した方の常識ってどんなんなんだ????
やっと、尾根道に出た!
ここからの眺望、去年最高だったんだよなぁ…
雲で何も見えず…(泣)
さぁやっと、コースでは一番標高の高いところに来ました!!
7:54 (3時間54分経過) 11.5k地点 参加人数が少ないのか、自分が遅いのか周りには誰もいません…
それもまた気持ちいい!!
さぁ下ろう!!
しばらく下ると、あっ雪!!!
ずっと登ってくると気温の変化に気付かないが、この辺りは気温はかなり低いのです、標高2000m超えてますから。
分岐点で道案内をしてくれる方々は、みなさん寒いと言ってました。寒い中、ありがとうございます。
武尊の斜面はやはり急です。
去年の大会では大渋滞があり、その改善策として大会専用の道を作ってくれました。
ありがたい!!おかげ様で今年は渋滞なし!!快適ぃ~!!
しかし、去年同様、武尊の下りはぬかるみ祭り。
靴は去年同様チョコレートコーティング!!
キャンプで楽しむ人たちを横目に、こちらは山を楽しむ!!
やっと到着 「A3」 。
9:30 18k地点。5:30経過 ここまで時速3.27km このままではゴールまで間に合わない。
妻からの応援もハングアウトからありました!!
3.67km/hが必要なので…
でも、コースで一番きつい部分は終わったから、行けそうな気がするけど。
ゆっくりしている暇がないことは確かです。
9:37発 7分間で、トイレをすませ、バナナ、コーラ、きゅうり、パスタをいっぱい食べた。
エイドでの早食い競争なら上位にいけそうな気がする…
景色を楽しみながら、早歩きを続けるだけだ!!頑張ろう!!
去年は左側の斜面をまっすぐ下りてきたな。
スキー場、けっこう斜面が急なんですね。
武尊は水がいっぱい!!
写真撮影を忘れたが、斜面のいたるところに沢がある。
標高が下がってくると、気温がかなり上がってきた
熱くてつらいときは、沢の水をタオルに含ませ頭からかけていた。気持ちよかったぁ~!!
「w3」ここでは水だけ500mlいただけます。
水だけでも大変ありがたい。そして、ここからまた山道。
山に入ればこれが目印。これが見えている間は道を間違えていない!!
あっ、思い出した!!ここは去年も通った道だ。
けっこうきつくて、泣きそうになった斜面だ!!
あれ??今年は泣きそうにならない??少しは成長したのかな!?
やっと見えた!!「A4」また食べ物がいただける!!いっぱい食べるぜ!!
着いたぁ~!!
12:27 33k地点。8:27経過 ここまで時速3.88km 巻き返せた!!3.67km/hでゴールできるから。
このまま行ければゴールできそうな感じがしてきた!!
去年はここで既に足が痛かった。でも、今年は何処にも痛みがない!!
体の色々なとろをほぐしてきた効果がでてる!!
ここでもトイレを済ませ、トン汁、バナナ、キュウリ、トマト、おにぎり、コーラ、アクエリアスを早食い。水を補充。
予想外だったのは、おにぎりは「各1つずつ」との表記が…
まじかぁ~いっぱい食べようと思っていたのにぃ~(涙)
来年以降、考慮に入れておかなければ…(来年も参加するのか!?)
12:37発 (休憩は10分間)
その10分後、友達からの応援LINEが入る。
こっちはまだ半分しか来ていないのに、トップがゴールしています、そんなに速いの人間じゃないよ…
こちらは、坦々と距離を進んでいきます。
ついにきた!!
足が痛い!!
内もも付け根付近。ストレッチしながらごまかしてきたが、もう限界!!
やってしまおう、鍼治療!!反則??これもテクニックのうち??
内緒にしといてくださいね。
去年とは違う筋肉の痛み。これは嬉しい、去年痛んだ筋肉は動いているということ!!
やっとの思いで着いた「A5」
15:32 47k地点。11:32経過 ここまで時速4.08km この調子で行ければ大丈夫!!3.67km/hでゴールできるから。
でも、足が不安…
15:32発
残り距離22k、残り時間7:28。 2.93km/hで行ければゴールできる計算になります。
でも、その間にはしっかり登りもある。
「頼む、足よもってくれぇ~」と願うばかりです。
友人からのLINEによる順位報告 ↓↓
そして、100k地点(66kの部では残り20k)には立て看板が!
トレイルランナーのレジェンド、鏑木毅さん直筆メッセージ!!
「疲れをしっかり抱きしめて」
とある、普通の人からのメッセージなら「意味不明」
しかし、鏑木さんからならキュンときてしまう!!
前方にランナー発見!!ロックオン!!
こんなふうに3人抜くことができた!!
だんだん暗くなってきた。そろそろ、ライトを点灯する。
ほんとに、真っ暗。
山道で真っ暗ってこんな状況 ↓↓
まじで、怖い…
カサカサって音がすると背すじがゾクゾクする。
大会じゃなければ、絶対にありえない状況…
そんな状況がずっと続く…
残り10kをきった!!足の痛みは完全に忘れた。きっとアドレナリンのせいだろう。
19:42 この一キロを15分できている。 残り距離9k 残り時間は2:28 ギリギリゴールできそう!!
20:41 雨乞山山頂、残り距離4.5k、残り時間は1:19 あとは下り、きっとゴールできる!!
下に町が見える!!
奇麗な夜景は嬉しい。
しかし、ゴールはそこまで下らなくてはいけないのかと思うとつらい…
21:24 残り距離1k 残り時間0:36 もう、ゴールは確定だ!!
再び鏑木さん直筆メッセージ
このメッセージ、前回も同じだったが、嬉しい!!疲れが吹き飛んでしまう!!
完全に鏑木さん信者になっている…
21:37 ついに来た!!昨日見たこの橋を渡ると、もうゴールだ!!
これが、ゴール!!ここをくぐれば、もう歩かなくていいのだ!!
あれ??手を挙げて待っていてくれる人がいる!!
鏑木さんだぁ~!!
感激!!
一人一人のゴールをずっと待っていてくれたのだ。
60Kの部の最初のゴールから既に8時間は過ぎているのに…
さらにマイクを向けられる。
なんと、鏑木さんとの会話までできる。
参加人数が少ないので、一人一人時間がある!!
鏑木さん:「どうでした?」
自分 :「最後の最後までアップダウンの繰り返しで、いじめかと思いました…」
と言わせていただきました!!
やったぜ完走!!目標達成!!
大会パンフレットにある鏑木さんの言葉。
抜粋
「確かに 順位、タイムは結果として残りますがこの大会を「単なる競争」としたくはありません。この大会を通して自身の人生をより
豊かにした方こそが本当の勝者だと思いますし、それこそがこの大会の使命だと思っています。」
と書いてあります。本当の勝者になるべく、日々精進しなくては!!
鏑木ワールドに完全に引き込まれてしまった…
来年も絶対参加だ!!