【2015.10.25】
[ 原因、診断、薬 ]
前立腺炎と漢方薬
慢性前立腺炎の患者さんから聞く病院で処方された漢方薬は次のものがありました。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
五積散(ごしゃくさん)
猪苓湯(ちょれいとう)
八味地黄丸(はちみじおうがん)
六味丸(ろくみがん)
えびでんすに来される患者さんは漢方薬である程度効果があったが、ある程度以上は効果が無くて困っている方や、漢方薬が全く効果が無く困っている方ばかりなので「漢方薬だけで治る」とはいいきれません。
しかし、慢性前立腺炎が漢方薬だけで治っている方もいるのではないでしょうか。
今現在、漢方薬を医師が症状や病名に基づいて処方しています。
しかし、元来漢方薬を処方するには漢方を処方するための診断を行っていました。
その診断方法を四診(ししん)といいます。
四診とは望診、聞診、問診、切診の四つを合わせたもの。
望診では顔色や舌をみます。
聞診では声の調子や、呼吸音、体臭や口臭などの臭いをみます。
問診では主訴、自覚症状、家族歴、現病歴、既病歴、生活状態などをみます。
切診では腹診(お腹の状態)脉診(手首の脈からどの経絡が乱れているかをみる)をみます。
これらを総合して、処方する漢方を決めるのです。
病院で四診をして漢方を処方する医師はたいへん稀です。
現在、処方される漢方薬はかなり簡易的なものとなっています。